カミングアウトのチャンスか 笑うに笑えない被災地のかつらのメンテナンス
本物か偽物か
今、特定の人達の悩みが、ひっそりと問題になっている。
取り上げられるにしては、地味な扱いでもあるが、何よりも大事な人達が居るのだ。
はっきり言おう、それが「かつら」問題。
家族にさえ、教えていない、公然の秘密だったり、実によく、隠し通せている人達がいるのも事実だ。
メンテナンス
「かつら」にメンテナンスが必要なんて、知ってました?
髪の毛に個人差があることは、周知の通り。
髪の毛は延びるし、場合によっては、白髪だって生えてくる。
「かつら」が延びないのは当たり前、だから周りの髪の毛とのバランスが崩れてくるのだ。
そうなると、何の為の「かつら」なのか、わからなくなってくる。
だから、メンテナンスが必要になってくる。
ピンからキリまで
誰の目にも、明らかに「かつら」と分かってしまう人がいる。
結局、買い切りの物を購入すれば、「かつら」は購入した時の、大きさ、長さのまま。
頭だって、太るし痩せるし、当然に髪の毛は、延びてくる。
このバランスの悪さが、偽物と本物の違いでもある。
ついぞ、死ぬまで、「かつら」だったって家族にすら、バレなかった人だっているのだ。
バレたくなければ、こまめにメンテナンスするしかない。
つまり、かかる費用は、天井知らずということになってしまう。
どこに行けばいい
誰もが知っている、アートネーチャー。
被災地の3店舗が今、営業を一時中止しているのだ。
困っているのが、メンテナンスを必要とする人達だ。
せっかく、ここまで隠し通してきたのに、このまま何日も、避難所暮らしが続けば、困った事になってしまう。
アートネーチャーに限って言えば、顧客情報は一元管理されているので、どこの店舗に行っても同じメンテナンスを受ける事ができる。
ただ、問題は、そうでない所だろう。
場合によっては、これまでのデーターが消失してしまっている可能性すらあるのだ。
カミングアウトのタイミング
おそらく、この混乱の中で、一層のことカミングアウトした方がいいと思っている人も多い事だろう。
逆に、買い切りの物を購入した人にとっては、そんな苦労は関係ない。
避難所で寝ている時に、ズレたりしないか、とは心配するかもしれないが。
「かつら」に限らず、秘密を抱えた人にとっては、同様の事。
笑うに笑えない被災地での悩み、こればかりは、支援しようにも、どうにもならない。
誰がそうなのか、名乗り出るにも出れない。
聞いて尋ねるわけにもいかない。
せめて、みんながSNSでもやっていれば、連絡が取れるかもしれないが、そもそも必要な人達の年齢層から、それも期待できない。
長引けば、長引くほど、カミングアウトするまでもないという、状況が訪れるかもしれない。